弊社では、15年以上システムトレードに携わり市場で生き残ってきた複数の専門家により、多岐に渡る金融商品のシステムトレードロジックの研究開発、またそれらの検証・執行のためのシステム開発を行っております。
※なお弊社は、現在のところ金融商品取引法による「投資運用業」登録を行っておらず、お客様の資金を受託しての運用は行っておりません。また外部ファンドの運用受託・助言も行っておりません。(現在、自己勘定による取引のみを行っております)
我々がトレードロジックを開発する上で重要視している点は次のものです。
- システムで実装できること(属人的でないこと)=解釈が変わるようなチャートの目視判断は使いません
- シンプルなエッジ(優位性)であること
- 極力パラメータが少ないこと
- 過去長期間に渡り機能するエッジであること
- 十分な頻度で発生するサインであり、十分な数のトレードにより検証できること
- リスクリターン率が高いこと
昨今の計算能力の向上により、過去の相場データに素晴らしくフィットするシステムトレードロジックは簡単に作れてしまいます。特にパラメータを多く持つものは容易です。そういったシステムはバックテスト上は素晴らしい成績でも、実際に運用し始めると全く役に立たないものがほとんどです。
また過剰に最適化したパラメータの有効性は、どこまで続くのか全く読めなくマイナスを出すまでわかりません。プラスを出しつつ見切りを早く、傷を浅くしながらパラメータ調整し続けることは至難の業です。大きなマイナスを出してはパラメータを調整し、多少プラスを出してもまた大きなマイナスを出して・・・というループに陥るケースがよくあります。
長年の経験より、パラメータをほとんど持たないシンプルなエッジであることは、長期間機能するエッジであることの必要条件であると強く感じております。また、こういったエッジはこれまでの経験上、データへの総当りや、多変量解析などによる因子分析、ニューラルネットワークなどのアプローチで弾き出せるものには今のところ全く思えません。システムトレード投資家として相場に関わり続けた人間が直感的に大量のアイデアから見出すしかない部分がまだまだ非常に大きいと我々は考えています。
事実、ここ最近鳴り物入りで開始されたAIファンドたちは、世界株式を相手にインデックス並み程度、国内株に対してはインデックスを大きく下回るようなマイナス成績しか残せていません。優れたエッジとは多少市場環境が変化しようとも関係のない普遍性の高い傾向に基づくものです。弊社のトレードロジックはそういったエッジを、長年に渡る、非常に多くのアイデアと検証の中から見つけ出してきたものです。
その結果、インデックスファンドを大きく上回る利益を、遥かに小さいリスクで叩き出し続ける様な運用が可能となっております。
対象市場や商品特性にもよりますが、1年で2倍になるようなエッジが、許容できるリスクで長期間機能すると我々は考えていません。過去我々も短期的には1ヶ月で数倍になるような運用もありましたが、最終的には短期間で有効性が失われたりドローダウンを大きく更新するようなケースがほとんどです。
あくまで我々の目指すものは、長期的にワークするローリスクミドルリターンによる運用です。また、そうでないと長期的に運用を行い、最終的に資産を増やすことはできないと考えています。1年で数倍になっても翌年に半減するような運用では普通の人間は耐えられませんし、資産は増えません。こういった性質のエッジに基づくロジックを研究開発し続け、それらを組み合わせることでさらに安定的な運用を目指しています。
また今後はこういったトレードロジックの研究開発について、スタッフ体制を整え、より組織的な研究開発を行えるように拡張していく予定です。今後採用予定もありますので、こういった研究にご興味のある方はお気軽にお問合せください。
※なお、トレードシステム開発(検証用、サイン算出、自動執行等)やシステムインフラ等のコンサルティングについては、状況によりお引き受けできる場合があります。こちらをご希望の場合はお問合せください。